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2018年09月18日つばき谷の小道

第6回 福祉フォーラムin隠岐に参加しました

第6回 福祉フォーラムin隠岐に参加しました(9月1日)

6年前から、隠岐の島の障がい福祉の充実をめざして、島民と障がい者の方々が実行委員会をつくって隠岐福祉フォーラムが開催されています。

今回は110人を超える人が参加しました。

この会は、初回から法政大学の岩崎普也教授と、髙橋が島外から参加し、講演とシンポジュームがあります。

岩崎先生は、基調講演の中で、WHOのICFの障害モデルを示しつつ、利用者を援助する際のポイントを3つ挙げられました。

①利用者のスキルや意欲を高める

②利用者の環境を改善する

③利用者と環境の接点が円滑になるように媒介することです。

そのためには、「まず職員が元気になれるような職場になっていますか?利用者だけでなく職員も主体性をもって仕事をしないとよい実践はできません」と結ばれました。

それを受けて、シンポジュームでは、「それぞれの職場で今思うこと」をテーマとして、島内の4つの事業所から、現職の生活支援員さんや、精神保健福祉士さん、ヘルパーさんなどが、障がい者への支援の在り方や、職場での人間関係の悩み、仕事への意気込みなどを本音で話していただきました。

ふれあい五箇の13年の勤続経験をもつヘルパーさんからは、訪問先では「何気ない言葉で相手を傷つけたらどうしよう、上手に接することができるのか?」と不安から始まるが、一人で行うことが困難な作業を一緒に手伝うことで、本人のやる気になるのを待つ、できるだけ笑い声を絶やさないことなどに留意して活動に取り組んでいるそうです。

ふれあい五箇の職員行動規範には、「職員は自分の価値観を利用者に押し付けてはならない」「職員は、忙しそうにしてはいけない。忙しそうにバタバタすることは、利用者を卑屈にさせるだけである。忙しそうにすることは単なる自己満足のパフォーマンスでしかない」などが記されています。

職員と利用者の関係を具体的に示していて参考になります。

髙橋 憲二

 

 

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